【エジプト】 ピラミッド
エジプトにあるピラミッドは、古代エジプトの王や、その家族が安置されている角錐型の墳墓です。
この形は古代エジプトのヘリオポリスにあるベンベンという丘を模したと言われています。また。この形を模した四角錐のベンベン石は、再生と復活をつかさどる精霊が宿ると信じられていたので、ピラミッドの頂上におかれました。
古代エジプトでは、ピラミッドを王が太陽に昇る階段と崇められていたので、王が亡くなるとたくさんの宝飾品とともにピラミッドに安置したと言われていました。
けれども、実際には、ピラミッドがなぜ建造されたのか、どのように建造されたのかということは、いまだに解明されていません。
死者のモニュメントであるという説、蘇りのための場所であるという説、ナイル川の氾濫によって毎年一定の時期に農地を失う農民に仕事を与えるための公共事業であったという説など、様々な研究者による考えがあるのです。
ピラミッドは現在発見されているだけでも、100以上ありますが、その中でも世界的に有名なピラミッドはクフ王のピラミッドです。
完成時には、146.6mもの高さがあり、14世紀にリンカン大聖堂の中央塔が建造されるまでは世界で最も高い建造物でした。
内部には王の間や女王の間、大回廊などが発見されていますが、隠し通路や仕掛けなど、解明されていない部分もいまだにあります。
クフ王のピラミッドバビロンの空中庭園やロドス島の巨像などの古典古代における世界の七不思議と言われる建造物の中で唯一現在まで残っている貴重な建物です。
クフ王のピラミッドと、カフラー王のピラミッド、メンカウラー王のピラミッドは、エジプトのギザの砂漠にある3大ピラミッドと呼ばれています。
紀元前2500年頃に建造されたピラミッドで世界遺産に登録されています。
カフラー王のピラミッドは、三大ピラミッドの中央にあり、約136メートルの高さがあります。
メンカウラー王のピラミッドは、三大ピラミッドの中ではもっとも小さく、約65メートルの高さです。